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Southern Utah National Parks, Part I
南ユタ国立公園パートT
5月21日、22日

第三日目
5月21日(月)

いよいよ峡谷の国へ到着した。朝5時半に起床すると、6時からドライブを続けた。I−70に入るとき、「次のサービス109マイル」という看板が出ていた。これこそ現代文明の外の世界だ。I−70は峡谷を切り裂くようにして走っていた。途中のパーキングエリアすら、息を呑むような景色が広がっていた。まさにユタの面目躍如といった感じがした。


View from one of the parking area along I-70.

Canyonlands国立公園には9時30分ごろついた。ここは「Islands In The Sky」(天空の島?)と呼ばれるところで、俗に言うメサという形状をしている。この大きなメサが小さな地峡で外の世界とつながっているので、「Island」というわけである。この西側はGreen川が、東側はColorado川が作った峡谷にはさまれている。南にはこの2つの川が作った大峡谷が広がっている。この景色すべてが公園の敷地である。まさに雄大という言葉がぴったりの国立公園である。まず最初にキャンプサイトを探した。チェックアウトが10時なので、あいたばかりのサイトがたくさんあった。キャンプ場に泊まるならこの時間に国立公園につくのが一番と思う。テントを設営して、簡単なランチを作った。バナナとビーフジャーキー、そしてお湯を沸かして「黒ちゃん」インスタントラーメンを作っただけだが。おなかも一杯になったし、いよいよ探索に出かけることにした。

Canyonlands国立公園
ユタ
2001年5月21日


マーフィーポイントから眺めるグリーンリバー峡谷。「天空の島」の中で一番気に入ったパノラマ景観。

(RIGHT) Flowers in a box; at Murphy's Point.

(BELOW) I brought a chair to the Grand View Overlook for a leisurely afternoon.

Green River Overlook:キャンプサイトから100メートルも離れていない場所にある展望台からは、グリーン川が作った峡谷が一望できた。いきなり息を呑む景色、という言葉がぴったりの展望だった。大きすぎて実感できないグランドキャニオンと違って、こちらは雄大さが実感として感じられる気がした。距離も短いこともあるかもしれない。

Upheaval Dome (1.6km):ビジターセンターへ行くつもりで、間違ってこちらにきてしまった。まぁ、いいか、というわけでハイキングをはじめた。不思議な場所というのが印象で、火山のクレーターのような峡谷の真ん中に、白と緑の混じったような丸いドームが鎮座していた。塩でできていると説明があったが、どういう原理でこんなドームができたのかまだ解明できていないということであった。ふむ、美しいとか息を飲む、といった言葉とは無縁だけど、興味深い場所と思う。 ビジターセンターでは本を買ったついでに、ちょうどいい長さのトレールについて聞いてみた。こういう情報はパークレンジャーに聞くのが一番である。で、メサの崖を下ることなく、眺めの良いトレールを教わった。以下は、その情報を元に行動した。

Mesa Arch (1.6km RT):短いハイキング道を行くとアーチのすぐそばに出た。東側の渓谷が見えた。西側のそれとはずいぶんと違う眺めだ。ほとんど同じ場所にあるといってよい2つの渓谷が、これだけ違う景観を生むのだから自然というのは面白い。

Gooseneck Overlook:ここでは東側の渓谷が見渡せる。自分としては西側の峡谷のほうが好みだ。ここではサンフランシスコから来たという老夫婦と話し込んだ。奥さんはスイスから50年前に移ってきたということである。一人旅行だとこういった楽しみがあるのが好きだ。

Murphey Point (8 km RT):この国立公園で一番気に入ったハイク。ガイドでは片道1.3マイルとなっている。が、メインの道路から、がたがた道を1マイルは入り込んだ地点からの距離のこと。今回はメインの舗装道路から歩いたので、5マイルぐらいは歩いた。花があちこちに広がる平らなメサの上を歩くこと1時間ほど。トレールの終着点は、グリーン川の峡谷に突き出たポイントについた。

Grand View Overlook (0.8~2.0 km):駐車場から少し歩いただけでグリーン川とコロラド川が作る雄大な峡谷が目の前に広がる。まさに名は体を現す。夕方近く、椅子を持ち出してのんびりとさっき買った本を夕方まで読むことにした。ちょっと読んではこのすばらしい景観をつまみ見る。なんともいい気分に浸れた。もっとも、途中で寒くなってきたので夕焼けになる前に帰ることにした。もうひとつ、西側に峡谷の壁が立ちはだかり、夕日をさえぎるのもちょっと興ざめだったかもしれない。


Another view of the Green River Canyon from the overlook nearby the campsite.

Green River Overlook:せっかくなので、夕焼けのグリーン川峡谷をもう一度見ることにした。実はこれがCanyonlandsで一番の景色だったかもしれない。もちろんMurphey Pointの方がいいと思えるけど、あちらは夕日の後くらい中を2マイルは歩かないといけない。こちらはキャンプ場まで歩いても5分で戻れる。

見損ねたもの: Lathrop Trail (4~5 miles?): 景色が良くて崖の下に下りることのないハイクとして進めてくれたのがこれ。残念ながら今回は時間がなくて歩くことができなかった。地図を見れば東側の峡谷の景色が目の前に広がるのだと思う。
Maze and Needles Sections: 他の2つのセクションに行く時間がまったくなかった。グランドビューオーバールックから少し眺めることしかできなかった。

結局、Canyonlands国立公園は僕のみた中でも一番印象に残った。確かにグランドキャニオンのほうが大きいのだが、こちらは、「大きすぎない雄大さ」だと思う。また峡谷も複雑な形状で見ていて飽きない。特にGrand View OverlookとGreen River Overlookはほとんど歩かずに楽しめるのもお勧めと思う。また、4WDでメサの下に広がる砂漠の中を走り回れるということである。これも面白そうだ。

第四日目
5月22日(火)

朝が開ける前におきだし、朝日を見るためにBuck Canyon Overlookへ向かった。La Sal山の向こうから日が昇り始めた。残念ながら峡谷が影に入ってしまい、何にも見えない状態。そこで急遽Grand View Overlookへ向かった。そこでは10人ぐらいの写真家がずらりと並び、朝日に輝く峡谷を撮影しているではないか。ということで、正しい場所(?)にいることが確認でき、僕も早速写真をとり始めた。撮影方向は南、横から朝日が峡谷を照らし出していた。ちょっともやがかかっていたけど、すばらしい。こうなると、Green River Overlookがどういう景色になるか興味がわくところだが、今回はチェックできなかった。

これでおいしいコーヒーがあれば最高だな、などと思いながら次はArches国立公園へ向かった。ガイドブックによると奇妙なアーチがあるということ。実際に行ってみると、単にキュートな岩だけの公園ではなかった。

Arches国立公園
ユタ
2001年5月22日(火)

アーチス国立公園の夕焼け。

Courthouse Towers (drive through):公園に車で入るとまず目に入るのがこれ。単に背の高い薄っぺらい赤い岩の間を走り抜けるだけなのだが、これが感動してしまった。なんだか妙にわくわくして楽しいのだ。これでこの公園の印象がいっぺんに変わってしまった。

Balanced Rock (0.5 km RT):で、次に見たのが一番がっかりした。なんだか変な形の岩っころがにょっきり立ってるのだが・・・確かに上に大きな岩が乗っかっていてバランスしてるのはわかるけど、へ〜、それで?という感じで終わってしまった。

Fiery Furnace Overlook (0.5 km RT):ここからFiery FurnaceとSalt Valleyが一望に見える。この赤いFiery Furnaceは中を歩くと面白そうなのだが、パーミットがいるということで今回はパスすることにした。複雑怪奇な形状をしているので、中を歩くと面白そうに見えた。

The Windows Section (1.6 km RT):メインの道路から少し入ったWindows Sectionへの道はひとまず入ってみる価値がある。実際人も多い。最初に目に入るのがGarden of Edenという岩の庭園みたいな場所。ここから見ると、奇妙な形の岩が一列に並んでいるのがわかる。ビュッテといわれる細長い岩で、この先に大きなアーチがあるはず。ぼっと見ていたら写真をとってくださいと老夫婦に頼まれた。なんだか、お年寄りに良く会う旅行だなぁ。道路の行き当たりには1.6kmの短いトレールと3つのWindow/Archがあった。それぞれNorth Window, South Window, Turret Archと言う名である。全部巨大な穴が岩にあいている。写真を見ればどれだけ大きいかが想像つくかもしれない。


The big arch at Windows Section. The people below the arch looked tiny.

White flower seen at the Windows Section.

Yellow flower at the Windows Section.

ここで少しランチブレークということで、近くのMoabという町へ出かけた。この町は原子爆弾を作るためのウラニウムを掘り出すためにできた探鉱の町だそうだ。なるほど、道路名に「Uranium Street」とかある。でも、今はアウトドアーの若者がほとんどだそうである。ついでにUtah−128ハイウェイを走ってみた。コロラド川に沿って全長43マイル(67km)だが、最初の8kmだけを走ってみた。思わず笑ってしまうような、すごいような、奇妙な風景が続いていた。何でこれがArches国立公園に含まれないのか、と思わせる風景だったのは確か。ちなみに、下流には先のCanyonlands国立公園がある。


ダブルオーアーチを下から見上げる。

Sand Dune Arch (0.5 km RT):ここでさっきの老夫婦とまた会ってしまった。「これは絶対気に入るよ」と笑顔一杯で言われたので、期待して見に行った。短い距離だが、背の高い岩にはさまれた、幅の狭い谷間の底を歩く。ぱっと見Fiery Furnaceの様でもある。下は砂地でここから名前が来たのだろう。と思っていたら、突然右側にアーチが現れた。Sand Dune Archだった。後2時間早くきていたらうまく光にあたってたのだが、残念ながら陰に隠れてよい写真にならなかった。ともかく、なんとも面白い場所だった。

Devils Garden Section (13.5 km RT):夕方がどんどん迫ってきていた。夕日にDelicate Archを見るのに間に合うようにするには、ここは一気に歩きぬかなければならない。まずは1.3kmのところにあるLandscape Archへ向かった。で、そこで、またまたさっきの老夫婦に会った。つい、会話が弾んで30分ほど喋ってしまった。Maine州から来たということで、今度アメリカ1周をするという話をしたら是非よってくれと言ってくれた。そうそう、Landescape Archであるが、きれいなアーチだった。残念ながら東を向いているので午後だと逆光になってしまい、写真は良く撮れなかった。次はここから2.1kmのところにあるDouble O Archに向かった。ここから道が面白くなってきた。というか道なき道を行くというか。さっきまでのよく整備されたのとは大きな違いだ。温度もかなり暑くなっていた。昨日は寒いぐらいだったので、これも大きな違いだ。結構ばてばてで歩いていたら、向かいから女性の2人ずれがやってきた。こちらは、更に疲れている様子で、どうもPrimitive Trailという回り道を通ってきたらしい。「水をたっぷり持っていきなさい」こう言い残して過ぎて行った。かなり運動しなれた感じなので、Primitive Trailは相当きついのだろう。さて、Double O Archにやっとつくと、今まで歩いてきたのが本当に報われた気になった。これも文字通りの形のアーチで、一軒の価値はあると思う。


デリケートアーチと著者

Delicate Arch (4.8 km RT):今日のハイライトで、パークレンジャーが夕日を見る一番の場所といって進めてくれたのがDelicate Archだった。まずはそばにある、Delicate Arch Viewpointでアーチを見てみた。遠くに豆粒のようなアーチが見えた。ふーむ、あれを見にゆくのか・・・などと思うとちょっと興ざめてしまった。いよいよアーチに向かって歩き始めると、かなりきつい上り坂が続いた。直射日光に照らされながら歩くとものすごく疲れが回ってきた。たったの2.5kmぐらいなのに何時間も歩いたような気がしたが、やっと着くとすでに50人ぐらいが夕焼けを待っていた。後ろからは日本語が聞こえてきたので、振り向くと2人の日本人が喋っていた。挨拶して話し始めると、近くのPromoという町から来たということだった。学生さんということで、なんだか12年前の自分を思い出してしまった。この間にいろいろと変わったみたいで、日本人も更に海外に出てきたようだ。結局1時間ほど話をした後、夕日を見ずに帰ることにした。Delicate Archは近くで見ると非常に大きく迫力があり、遠くに見えるLa Sal山も残雪を抱いて眺望が良いのだが、何せ疲れてしまった。とぼとぼと下りてゆく間にも10人以上がアーチを目指して登っていった。

のんびりと夕日の中を運転していたら、意外な夕日が見れた。細長いWindow Sectionが夕日に照らされていたのである。どこまでも青い空と後ろに広がるLa Sal山もアクセントを加えていて、周りには誰もいないという状況。その他にも帰る途中にきれいな景色がいろいろと見れて、なんだか満足感が高かった気がした。まぁCanyonlandsと比べると雄大さには欠けるが、家族そろって楽しめる国立公園という感じがした。

 

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