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テンピークスハイクとヨーホー国立公園
2001年9月2、3日


トレールから眺めるテンピークス(10の山頂)

第6日目:
9月2日

ルイーズ湖畔で朝日を待つのも三日目になった。今日もだめだったが、代わりにテキサスから来た人と知り合いになった。


朝日に染まるビクトリア氷河とルイーズ湖。4日間の努力で取れた一枚。

朝日を待っている間に、いろいろなことを話せた。彼は奥さんとシャトーに泊まっているということだった。特別な割引券で泊まってそうで、割引券無しだと一泊US$500だそうだ。いったい誰が泊まるのだろう?(日本人かな、と思ったりして)。今朝のルイーズ湖はとても静かで、湖上に雲が浮かんでいる。なかなか神秘的な雰囲気になった。今日も太陽が見える気配がない。だめだな、と思っていたら30秒だけビクトリア氷河の上が赤く染まった。弱い光だったけど、十分満足できた。

さて、おなかも減ったし、あのUS$500のホテルで朝食でも食べるか。ということで、シャトーのビュッフェを食べることにした。俗に言うビュッフェで、チーズ、ヨーグルト、卵、ベーコン、ソーセージ、スモークとサーモン、などなど。あれっ、味噌汁と、ご飯、そして海苔がある。しかも塩しゃけ(の様なもの)まであった。すばらしい。やっぱりここに泊まるのは日本人観光客なんだな、と確認もできた。内装はゴージャス、おいしい料理、サービスもすばらしく、これすべてで20カナダドル。宿泊代に比べると、ずいぶんといい値段と思う。

モレーン湖・テンピークス・ラークス谷・センチネル峠:いろいろな名前があるのだが、全部同じトレールのこと。モレーン湖から始まり、ラークス谷を抜けてセンチネル峠へと至る道である。これが一昨日、天気が悪くてあきらめたハイキングだ。トレールヘッドへ行くと、すでに6人のハイカーが集まっていた。1分も待たずに出発できた。天気が違うと、こうも違うものなのか。


午後の光を浴びるモレーン湖。(観光客がこれだけいなければ)神秘的な湖。

このグループでは4人がカルガリーから来たということで、テンプル山頂を目指しているとのこと。一人は5歳ぐらいの子供。何でも、テンプル山はカナディアンロッキーでも3番目に高い山で、ここら辺では一番高い。そこからの眺めは催行なのだそうだ。6時間ほど、余計に歩くだけでそんな景色が眺められるよ、と盛んに進められた。「この坂を登るより簡単だよ」とまで言われてしまった。今は、ハイキングをはじめたばかり、いくつものスイッチバックを登っている最中だった。確かに、行ってみたい。でも、もう少し風に強いジャケットと手袋が必要だと思ったし、そういえば今日の午後に友人と会う約束が会った。残念ながら、今回はあきらめることにした。

最初の30分が一番厳しいかったと思う。いくつもの(12以上)のスイッチバックをひたすら登るのである。モレーン湖もテンピークスも、厚い森にさえぎられて何も見えなかった。突然、道が平らになり、ラーチス谷に到着した。前方にはテンプル山が森の上からそびえ、後ろを振り返ればテンピークスが連なっていた。数えると10ほどある。(実は9しか見えず、最後のひとつは裏側にあるらしい)。周りはちょっとした湿原になっていて、青い空が広がっていて・・・なるほど皆の一番好きなハイクな訳がわかった。


センチネル峠からテンプル山中腹まで登り、テンピークスを眺める。


トレールから眺める氷河。

さて、残りのグループはアトランタから来たカップルだった。こちらは、どう見てもハイカーというよりは写真家という感じであった。最初ののぼりで、僕と彼らは着かれきってしまったけど、上につくとすばらしい景色に元気付けられ、写真を取りまくった。努力は報われるとはこのことだ。ここからセンチネル峠への道は簡単だった。峠の標高は2500m、そこからテンプル山頂まで更に900mほどある。空気は薄く、風は強く、気温も低くなっていた。それでも、テンプル山を20分ほど登ってみることにした。100mぐらい登ったのかな?道なき道で、崩れやすい岩の間を登っていった。こういうのをスクランブルというのだそうだ。中腹から見たテンピークスの眺めもなかなか、この頂上の眺めはさぞやと思わせる。今日はここまで。下りはじめた。

帰りは3人で下りた。その写真家は、経験がかなりあるみたいで、いろいろなアングルを試したり、フィルターや構図についても良く知っていた。途中、止まっては岩や花を盛んに写していた。結局、下りのほうが時間がかかってしまった。のぼりに2時間30分(9:30〜12:00)、くだりに3時間30分(12:00〜3:30)。

Yoho National Park
September 3, 2001
Day 7:
9/3/2001

ルイーズ湖畔で朝日を待つのも4日目。今朝は昨日より雲が少ない。なかなか期待が持てた。昨日の紳士も来ていたので、相変わらず喋りながら朝日を待った。

彼はテキサスの石油会社で働いていて、製図のできるエンジニアを探しているとのこと。オフショアオイル掘削プラットフォームのデザインをするそうで、面白そうな仕事だった。残念ながら僕は製図はだめ。お互い残念がったりしていた。アメリカにすんで、こういう会話ができたのが一番楽しかった。世界中から様々な人が集まって、そして知り合える機会があった。こういうチャンスは日本では少なくなるかもしれない。そんなことを思いながら、朝日を待っていたが、今朝はぜんぜんだめだった。まったく光がささず、湖面も荒れていて、青い空が広がっているのだけが救いだったか。


タッカカウ滝

ひとまずローヤルカナディアンホテルへ戻り、カルガリー空港でレンタカー乗り捨てができるかどうかチェックした。50カナダドルで出来るということで、これで帰りの予定が決まった。次はヨーホー国立公園を走りに出発した(11:30am)。目的はタッカカウ滝とエメラルド湖だ。

ヨーホー国立公園に入るとハイウェイ1号線はキッキングホースキャニオンを走り下りた。古い大陸横断鉄道がハイウェイと並行して走っていた。ハイウェイはほぼ直進していたが、鉄道のほうは大きな螺旋を描くようなトンネルを2つ経て峡谷を下りていった。で、ハイウェイの横に螺旋トンネルを見るためのパーキングエリアがあった。眺めは・・・こんなものか。まぁ、特に期待していたわけではないので。このあたりの小さな道路からO’Hara湖へと抜ける道があるはず。3ヶ月前から予約を入れておけば、湖畔までバスで行ける。あまりにも人気がありすぎて、人数制限をしているので、今回はあきらめた。自然環境を守るというのも大変だ。実はO’hara湖へ行く方法がある。このハイウェイから歩いていけばいいらしい。距離は片道で12〜13kmあるが、帰りはバスに乗って帰れるそうだ。それなら日帰りも可能だ。

ハイウェイ1号線から右折してYoho River Roadへ入り、13kmほど走ったところにタッカカウ滝がある。途中は、狭くてグネグネ道がつづく。何でも、この滝はカナダでも一番の高さを誇るらしく、なかなか荘厳であった。が、僕は滝より、周りの山並みと氷河のほうが気に入っていた。時間があればアイスラインでハイキングをしたかったのだが、それがこのあたりにある。ちょっと天気が悪く、雲でよく見えなかったが、景色がすばらしいトレールだというのは十分想像できた。


エメラルドことエメラルド氷河。

滝から30分ほど走ったところにあるのが、エメラルド湖。ガイドブックによると、カナディアンロッキーの宝石とある。15分ほど湖畔に沿って歩くと、湖と後ろの氷河が一望できるポイントについた。湖は、文字通りきれいなエメラルド色をしていて、静かで、暖かだった。さっきのタッカカウ滝とは対照的だった。

バンフに戻る時間がきてしまった。明日は早起きして、カルガリー空港からの飛行機に乗らなければならない。

 

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